模擬保育室・保育相談実践室を利用した保育実感力養成プログラム
平成24年度「私立大学教育研究活性化設備整備事業」(文部科学省)
本事業は、私立大学が建学の精神と特色を生かした人材育成機能を発揮し、及び大学間連携を進め、もって社会の期待に十分に応える教育研究を強化し、進展させ、私立大学等の教育改革のこれまで以上の新たな展開を図るため、基盤となる教育研究設備を整備することを目的としています。
平成24年度の採択を受けて平成25年度から開始しました。
模擬保育室・保育相談実践室を利用した保育実感力養成プログラムとは
このプログラムは本学が今後も2年間という短期の保育者養成カリキュラムの中で、「子どもの未来を育む心豊かな保育者」「現場に即応する保育者」を養成していく仕組全体を充実・改善させるために、カーペット、畳、乳幼児用の机・椅子、棚、絵本本棚、ままごとセット、雛人形・五月人形など年中行事の飾り、箱庭療法セットといった実際の保育施設さながらの設備・備品を施した模擬保育室・保育相談実践室を整備し教育実践に利用する取組です。
利用方法は日常の講義・演習・実習・実技・卒業研究など授業の中で模擬保育室を積極的に利用します。
教育成果は、本学の教育方針における「現場に即応する保育者」になる専門的学習成果と汎用的学習成果の獲得に対して、学習内容が抽象的になりがちな講義系科目においても、模擬保育室を利用して実際同様の保育空間のなかで実物に手をふれながら具体的イメージをもって学習内容を確認し、より確かな知識・技術を獲得し、より豊かな保育者としての精神を形成することができることです。もちろん演習・実技・実習科目においても大きな学習成果が期待できることは言うまでもありません。模擬保育室を使った授業によって保育実践力のひとつである保育実感力が形成され、本学の他の取組で育成してきた人間関係力や人命尊重マインドに加えて保育者に必須な資質がもう一つ備わり、より「現場に即応した保育者」に近づきます。
保育実感力を備えた保育者とは、実際に具体的なイメージを思い浮かべながら保育空間を構成し、子どもの健康安全の維持向上に細心の注意で配慮しつつ、子どもたちが心身の調和のとれた成長ができるのに適切な保育室を設えることのできる保育実践者であります。
目標達成の成果の検証・改善の仕組みとしては、期待される学習成果である「学習内容が授業の中で具体的イメージをもって、より確かな専門的知識・技術の定着が保育実感力をもって形成されたかどうか」について、本学が日頃から教育目標・学習成果の達成度を評価するシステムとして採用している「学習成果を焦点にした質保証のための査定サイクル」にのせて向上・充実を図ります。。