卒業と同時に取得可能な資格
●栄養士免許 ●管理栄養士免許国家試験受験資格
●食品衛生管理者任用資格 ●食品衛生監視員任用資格
●日本フードスペシャリスト協会によるフードスペシャリスト資格認定証及び専門フードスペシャリスト認定証
●栄養教諭一種免許状(教職課程を履修する必要があります)※
●図書館司書(本学図書館学授業科目を履修する必要があります)
●社会教育主事任用資格(本学社会教育主事に関する専門教育科目を履修する必要があります)
※栄養教諭一種免許状再課程認定申請中 ただし、文部科学省における審査の結果、予定している教職課程の開設時期が変更となる可能性があります。
本学は、昭和38年に開設した岡山短期大学の食物栄養学科を平成14年に岡山学院大学人間生活学部食物栄養学科として開学し栄養士養成から管理栄養士養成の課程に改組しました。岡山県内で長い歴史を持つ栄養士教育は、伝統が培った教育ノウハウに管理栄養士養成に応じた新たな試みを織り交ぜながら、優れた資質と能力を備えた人材を輩出しています。
食物栄養学科の教育方針 専任の教員と担当科目専門教育科目の編成と実施 カリキュラム
授業の内容 卒業までの時間配当表
管理栄養士課程として栄養士の免許および管理栄養士の国家試験受験資格を得るため栄養士法及び同法施行規則に定める科目をコアカリキュラムとして教育課程を編成しています。
また、同時に食品衛生管理者資格及び食品衛生監視員任用資格を得るため、「食品衛生資格履修コース」をコアカリキュラムの中に科目指定をしています。
特にコアカリキュラムの科目の授業においては、科目の専門的学習成果のみではなく汎用的学習成果の全般を獲得できるよう教員は授業計画および成績評価に組み込んでいます。
更に、学校における食に関する指導と学校給食の管理を一体的に担う栄養教諭一種免許状の取得を希望する者に対して、教育職員免許法および同法施行規則に定められた教職課程を、また日本フードスペシャリスト協会のフードスペシャリスト資格の認定試験を受験する科目群をサブカリキュラムに編成し、実施しています。
その他、学習に意欲のある者に対して図書館司書及び社会教育主事の任用資格に関する科目もサブカリキュラムとして編成し、実施しています。
基礎教養科目の編成と実施 カリキュラム
授業の内容 卒業までの時間配当表
主体的に社会の変化に対応し、自ら将来の課題を探求し、その課題に対して幅広い視野から柔軟かつ総合的な判断を下すことのできる力を身に付けます。
社会生活を送る上で身に付けておくべき基本的な知識と技能を修得します。
豊かな人間性を涵養するとともに学科の専門教育において、関連する分野に関する幅広い視野に立って学際的に取り組むことのできる力を培います。
国民の食生活や健康を保持増進する上で、食品関係者の果たす役割は不可欠であり、食品保健の重要性に鑑みて、制度上定められている事項について一層の理解を深めることは極めて重要であります。
また、近時、消費者がより安全な食品を求め、製品を目でみて選ぶ時代となり、食品添加物の使用範囲や品質保持期限などの表示への関心が高まっています。
さらには、有害物質の混入、農薬の残留、輸入食品の増加など食品保健に関連した問題が少なからず提起されており、食品の安全確保に対する要望はますます強くなってきています。
食物栄養学科は管理栄養士養成のカリキュラムを基に、食品衛生資格履修コースを開設し、食品衛生法及び同法施行令に定める食品衛生管理者及び食品衛生監視員養成施設として指定を受けています。
日本フードスペシャリスト協会が養成機関として認定する大学や短大で「食」に関する総合的・体系的な知識・技術を身につけ、フードスペシャリスト資格の認定試験に合格した人。豊かで安全かつバランスのとれた「食」を消費者に提案できる力を持つ「食」の専門職、それがフードスペシャリストです。
人間らしさを支える快適・安心な食卓への期待が高まる一方、個食、朝食抜き、野菜不足、過度の痩身願望、太りすぎなど、現実の食には問題がいっぱいです。この期待と現実とのギャップを埋める「食」の提案が食品産業の大きな課題になっています。製造から流通、小売、外食に至るまで、食品産業におけるフードスペシャリストの活躍の場は広がっています。
メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)は、内臓脂肪型肥満を共通の要因として高血糖、脂質異常、高血圧が引き起こされる状態で、それぞれが重複した場合は命にかかわる病気を招くこともあります。ただし、食べ過ぎや運動不足など、悪い生活習慣の積み重ねが原因となって起こるため、生活習慣の改善によって、予防・改善できます。 メタボリックシンドロームの状況
時代とともに栄養士の役割が変わろうとしています。そもそも栄養士という職種が誕生したのは、昭和20年代の食糧難がその背景。栄養不良を防ぐための役割を果たしてきましたが、飽食の時代と呼ばれる現代にあっては、10代や20代などの早い時期に生活習慣病を患うケースがますます増加しています。 それとともに栄養士の仕事も糖尿病やがん、心疾患、脳卒中など栄養・食生活の関連がみられる生活習慣病を防ぐため、従来の栄養欠乏から過剰栄養に焦点をあてたものへと転換を図る必要が生じています。食物栄養学科では、こうした新しい時代のニーズに応えられる人を対象とした栄養のスペシャリストを育成します。
食物栄養学科では、高度な専門知識や技能を修得した栄養のスペシャリストを育成。4年間じっくり学ぶことで、栄養士免許を取得するとともに、管理栄養士の国家試験受験資格が得られる専門カリキュラムを編成しています。管理栄養士とは、「人」の健康の維持増進をはかるための栄養の指導に携わるスペシャリスト。高齢化が進むこれからの社会にあってはチーム医療のスタッフとして大いに期待されています。また、食品技術系の企業においても、管理栄養士に人材ニーズが集中します。食物栄養学科では将来、こうした管理栄養士に成長できる実力を育てるために次の目標を掲げています。 国民の健康問題の大きな課題となっている生活習慣病対策に対し、生活習慣病の発症と進行を防ぐために食生活の改善と、慢性 疾患等の疾病の予防から治療に至るまでの業務をこなす「人」を対象とする管理栄養士になる栄養士の養成。 疾病の予防や治療において栄養評価・判定に基づく高度な専門知識・技能による栄養指導ができ、傷病者に対しては栄養評価・判定に基づく栄養管理等に携わることのできる管理栄養士になる栄養士の養成。 寝たきり老人等の介護領域において、豊かな人間性に富み、カウンセリングや福祉・介護分野の知識を修得した管理栄養士になる栄養士の養成。
食物栄養学科の教育目標を達成し、優秀な管理栄養士・栄養のスペシャリストを養成するために、本学では最新の施設設備を用意しています。 その代表が平成14年1月に新設した栄養学実験実習棟。HACCPの概念を取り入れた「給食経営管理実習室」では、食材の搬入から検収、調理、仕上げ、配膳に至るまで食品衛生管理が徹底されています。食事を提供する場所、また企業での食品開発・製造工程で最も重要である衛生管理の知識と理念を最新の設備で学習します。栄養計算ソフト、個人の栄養管理情報の蓄積と分析などコンピュータを利用して実践力・マネジメント能力を養う「栄養教育実習室」、傷病者一人ひとりの栄養のスペシャリストとしての能力を培う「臨床栄養学実習室」、食品衛生や解剖生理などの実験で使用する「食品衛生学実験室」「生理学実験室」「低温実験室」など栄養学実験実習棟は新しい管理栄養士を養成する西日本屈指の施設設備です。
施設紹介−実践力を育てる充実した実習環境
将来、医療機関、社会福祉施設などで臨床栄養を専門とする、管理栄養士として活躍することを目標とする人のための履修モデルです。基礎教養科目により、人間の倫理、発達、正しい言葉遣いなどを学ぶとともに、臨床心理や福祉についての理解を深めます。医療機関においては医師や看護スタッフと協力して「食」を通じて患者さんの健康回復をサポートし、また、福祉施設においてはケアスタッフとともに入所者の心豊かな暮らしを支えることのできる豊かな人間性と深い専門知識を兼ね備えた人材の育成をめざします。
今ほど「食の安全性」が注目されている時はありません。農林水産関係者、食品製造・加工企業、そして流通・小売業者にいたるまで、「食」にたずさわるすべての人々が、「安全でおいしい食べ物」をいかに消費者のもとに届けるか、そのシステム構築に全力で取り組む中、食品技術者に対する人材ニーズが高まっています。「食品技術者履修モデル」は、基礎教養科目において数学、化学、生物の基礎を学ぶとともに、卒業後、食品技術者として活躍することを考慮し、社会心理やボランティア、IT関連科目の履修を勧めています。
臨床栄養 平野 聡 先生
今、医療や介護の現場では、医師、看護師、薬剤師、管理栄養士などの専門家が1つのチームを作り、患者さん一人ひとりの課題に対応し社会復帰をうながす「チーム医療」の考え方がますます重要になっています。そして、糖尿病や肥満、高血圧など「国民病」ともいえる病気の予防や治療では、食事療法を担当する管理栄養士がチームの要(かなめ)となります。平成20年4月からスタートした特定保健指導、いわゆるメタボ対策の主役も管理栄養士です。本学には地元市民団体と連携した栄養長寿教室や病院でのボランティア実習など、実際に現場を体験する独自の教育プログラムを用意しています。チーム医療を支える優れた管理栄養士を育てていきたいと考えています。
食品衛生 狩山玲子 先生
「食品技術者履修モデル」では、管理栄養士国家試験合格という目標に加え、「食品衛生管理者・監視員」「フードスペシャリスト」等の資格取得に対応した科目履修を勧めています。栄養と健康のプロが求められる場は、今後ますます広がっていきます。本学科では、カリキュラムはもちろん、HACCP(ハサップ)の考えに基づく先進の「給食経営管理実習室」や高度な実験機器を揃えた「食品衛生学実験室」、「化学実験室」などの施設・設備を整備し、最高の教育環境を実現しています。将来、食品業界はもちろん健康・スポーツ産業、バイオ・医薬分野、行政などの分野においても即戦力として活躍できる実力が身につけられるよう、全教員が一丸となって指導に取り組んでいます。私たちは意欲ある学生たちの頑張りに全力で応えます。
ゼミ指導で「生物学」や「化学」の基礎を着実に学びます。また、管理栄養士専門科目の学習に必要な基礎・補習講座および管理栄養士の仕事の幅広さを理解するための講座も実施します。
学年末には実力試験を受けて1年間の学習状況をクラスメンター(担任)の先生と一緒に確認し2年次の学習計画を立てます。
病院や学校、福祉施設などで活躍中の管理栄養士による「現場で必要な知識・技術」などの各種講演や社会人マナー講習によって、3年次から始まる臨地実習の準備をします。
学年末には1年次・2年次の学びの総合的な学習状況をチェックする実力試験を受けてクラスメンター(担任)の先生と一緒にウイークポイントを強化し2年間の学びをより確実にして3年次進級の準備をします。
2年次末に行った実力試験結果の反省を踏まえて、国家試験対策に臨みます。国家試験に出題される問題の難易度を基礎、中度、高度、応用の4レベルに分け、各自の実力に合ったレベル学習と実力試験を繰り返して、実力を段階的に引き上げていきます。
また、定期的に国家試験問題そのものを解いて、実力の上がり具合をクラスメンター(担任)の先生と一緒に確認し、さらに実力を上げるための学習目標と計画を立てて学習する習慣を身に付けます。
レベル学習と実力試験を繰り返して実力を確実に上げていきます。
また、定期的に国家試験の模擬試験を受験し、その結果をもとに各専門科目の先生が、合格ラインに達するまで繰り返し学習を個人指導し、合格をより確実なものにしていきます。
国試対策ゼミは、国家試験の直前まで行います。